平成十五年七月二十六日発行

日大芸術学部 竜ヶ崎を撮る!

日本大学芸術学部映画科の卒業制作映画「金魚SKY」の撮影が夏祭りの最中、旧小野瀬邸で行なわれた。
7月も下旬だと言うのに、やたら涼しい今年の夏。恒例の八坂神社の祇園祭が始まっている。大勢の見物客で賑わう竜ヶ崎の商店街であるが、こんなに涼しくては、祭りは今一つ盛り上がらない。が、しかし旧小野瀬邸前だけは、今までとどこか違う雰囲気が・・・。
 若人たちの映画制作への情熱によって、熱気がプンプン。ここだけは、やたら熱く燃えた竜ヶ崎のお祭りだった。

 

八坂神社祇園祭で賑わう竜ヶ崎の商店街

 

監督他学生スタッフ15名、プロダクション創映の子役3名、市内から駆り集めたエキストラ約15名が竜ヶ崎市の旧小野瀬邸に集結。6時頃から準備打ち合わせが行なわれ、祭りが盛り上がった頃を見計らって撮影本番が始まった。撮影はリハーサル&本番の繰り返しで行なわれ、祭りで混雑する中、突然の邪魔が入ったり困難の連続で、なかなかOKが出ない。学生たちにとって少々高価な16mmフイルムが無駄になる。
 そんな中、本日(7/26)の撮影は10時過ぎに終了。明日は早朝の4時頃より竜ヶ崎市若柴町で撮影の予定だと言う。
 卒業制作映画「金魚SKY」の撮影は監督の地元である竜ヶ崎を中心に2週間ほど掛けて茨城県のいたるところで行なわれる。監督の実家を宿舎としての窮屈な合宿生活はまだまだ続く。 
 完成した作品は30分程度の短編だと言う。きっと素晴らしい作品が出来上がることでしょう。

 

 金魚すくいのシーン。熱心に演技指導する監督(写真中央上)

詳細にわたって打ち合わせをする
スタッフとエキストラ
撮影準備完了。用意、スタート!

 

 
土浦市のプロダクション創映に所属する
「金魚SKY」主演格の少年たち 
将来は歌って踊れるタレントになりたいと、大きな夢を愛らしく語ってくれた。

祭が終わった後も、撮り残しのシーンを
撮影する日芸学生スタッフ
撮影に協力のエキストラのみなさまに
労の言葉を掛ける監督

 

映画「金魚SKY」のストーリー概略

ある夏休み、仲良し3人組は林間学校をボイコットして、1人の少女を誘い海を見に行く。少年の中の1人がその少女に想いを寄せていたのである。実は、その少女は重い病気に冒されていて入院中であった。3人の少年は少女を病院からこっそり連れ出して自転車相乗りの旅をする。少女はその後、入院先で息を引取る。少年たちにとってほろ苦い夏休みが終わった。

 日大芸術学部映画科「金魚SKY」スタッフの皆様へ
ストーリー概略に食違いがありましたらお知らせください。
wahei@ushikunuma.com