平成十二年八月二十七日発行

 オウム出て行け!反オウム住民決起デモ。

7月19日、竜ヶ崎ニュータウン中根台に、オウム真理教松本智津夫の子供ら7人が転居。静かだった住宅街は騒然、住民の不安は一気に募った。住民たちはオウム関係者の転居に反発し地域住民の安全確保を目的に一致団、結起集会を開き、この度8月27日ののデモ行進へと進展していった。

  

 子供たちにとっては夏休み最後の日曜日となる8月27日、まだまだ夏の日差しが厳しい夕刻、大人から子供まで約1500人(未確認)が集まり決起デモは行われた。
 先ずPM3:30久保台児童公園に集結し、シュプレヒコールで気勢を上げ最後まで戦い抜く事を誓い合った。行進は久保台児童公園を出発し、プラカードど横断幕を掲げ、ゆっくりとしたスピードで中根台を中心とする市街地約2kmを周回し、オウム関係者の住宅近くに到着。そして住民の代表はオウム関係者に対し要望書を読み上げ、「平穏で安心して暮らせる日常を返せ」と訴え、住民の団結の強さを見せつけた。
  
鉢巻ゼッケンなど思い思いの工夫を凝らして結集 横断幕とシュプレヒコールのデモ行進

 

市の対応

(8月11日 朝日新聞)
竜ヶ崎市の臨時市議会が8月10日開かれ、オウム関係者の退去を求める決議案と、政府と県に対し厳重な処置を求める決議案を全会一致で採決した。決議案では、オウム真理教(アレフに改称)前代表松本智津夫被告の子供らが同市内に転居してきたことで、市民の平和で平穏な生活が脅かされているとしている。
意見書は、串田武久市長と信田東男議長が11日、橋本昌知事。森喜朗首相、西田司自治省らを訪ね。手渡すことにしている。

 県警の対応

(8月4日 読売新聞)
県警はきょう4日から民家周辺の警戒に機動隊員を当てるなどして警戒を強化する。これまでも竜ヶ崎署員が通常のパトロールの一環として警戒していた。きょうからは機動隊員4人と同署員2人の計6人が専従として、早朝から夜まで警戒する。地元自治会から要望のあった臨時交番の設置は予定されていない。
玉井篤雄・県警本部は「地元住民が抱く不安感の除去、違法行為の未然防止が目的。沖縄サミットの警備に当たっていた警察官が通常業務に復帰したことから、オウム問題への警戒に移ることになった」と述べた。